琉球ガラスの美しさを知る

空き瓶から?琉球ガラスはこうして始まった!
琉球ガラスは、沖縄本島中心に作られているガラス工芸品です。沖縄でのガラス製造は、明治中期ごろから始まったと言われています。初期は、ランプのホヤや薬瓶、お菓子の瓶など主に生活必需品として生産されていました。伝統工芸品としての本格的な琉球ガラス製造は、戦後アメリカ軍のコーラやビールなどの空き瓶を利用して、色付きガラスを作り始めたことから発展していきました。まさか空き瓶を使うことを思いつくとは、なんと豊かな発想でしょう。今やそれぞれの作り手が様々な材料や技法を使い、沖縄の美しい伝統工芸品として広く知られることとなりました。重なり合う色合いや、柔らかみのある質感は多くのガラス工芸品の中でも独特の味わいを醸し出しています。
琉球ガラスの材料や技法も知りたい!
琉球ガラスは、主に「珪砂(けいしゃ)」という砂と「ソーダ灰」や「石灰」が調合されて作られています。また、製造工程でできるガラスの断片も混ぜ合わせて再利用するので、なんとも無駄のない工芸品です。高温で水あめ状のガラス素地に、重曹を加えてかき混ぜると細かい気泡ができ、琉球ガラス特有の泡ガラスができます。成形途中で瞬間的に水に浸して、アイスクラックというひび模様が作成できたり、圧縮空気によって金剛砂をガラスの表面に吹き付けてガラスを削るサンドブラストなる技法もあります。このような技法を凝らし、あの光に溶け込むような琉球ガラスができるのです!
琉球ガラスのあの色合いや、小さな気泡、優しい光の反射。まるで沖縄の空気をそのまま閉じ込めたようです。旅行中、ぜひお気に入りの琉球ガラスを見つけてみましょう!工房などの製作体験もあります。あなただけの一品を作るのも楽しいかもしれませんよ。
西表島は島の約9割がジャングルに覆われた、八重山諸島最大の島です。そのため石垣島から組まれている西表島のツアーに参加すれば、豊かな自然を満喫することができます。