沖縄の焼き物館を訪れる

琉球の歴史と焼き物の特徴
沖縄には「やちむん」という素朴な焼き物があります。丈夫でどっしりとした厚みが特徴で、それには確かな技術と質の良い材料にあります。少しその歴史を振り返ってみましょう。かつて琉球と呼ばれた沖縄は、中国の清や東南アジアの国々と盛んに貿易を行っていました。酒甕や碗など多くの陶器を輸入し、琉球の技法と合わさって独自のデザインが生み出されました。他にはない形や技法があるのは、貿易を行っていた土地だからこそなんですね。
この焼き物には、碗や皿のほかに壺や儀式で使う酒器など、たくさんの種類があります。そして目を引くのが、沖縄の青い海と空を連想させるような鮮やかな色と美しい模様です。基本となる色は「緑釉」、「飴釉」、「琉球呉須」というもので、ガジュマルやマンガンなどから作られています。きれいな色はどれも沖縄で採れるものばかりですね。
オリジナルの焼き物を作ってみよう
このように焼き物の文化の残る沖縄には、いくつか焼き物館があります。やちむんの里と呼ばれるところでは、20軒ほどの工房が点在し、共同の窯を使ってそれぞれ作品を作っています。緑の芝生とガジュマルの木、赤瓦の屋根は沖縄独特の風景で、とっても雰囲気のあるところです。焼き物に興味のない人でも、その空間に引き込まれて好きになるかもしれません。工房によっては売店を兼ねているところもあり、お気に入りの作品を購入することもできます。
また、焼き物館では職人さんのサポートのもと、陶器作りを体験することができます。さすがに本格的なものは作れませんが、小さなお皿やコップ作りを教えてもらえます。そして沖縄ならでは!シーサー作りもできて子供たちに大人気のようです。沖縄のお土産にピッタリですし、とても思い出に残るでしょう。
竹富島のツアーにおいて、見所のひとつとなっているのが赤瓦の町並みです。集落は重要伝統的建造物群保存地区に指定されているように、昔ながらの沖縄を感じることができます。